淡路島の食材を活用して“調理人甲子園”を通じた食産業の構築 (南あわじ市) |
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郷土史探訪ツーリズム研究所(代表)参加応援プロジェクト
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南あわじ市ならではの食材である沼島の三年とらふぐ、ひらめをはじめ各季節の旬の海産物、たまねぎ、淡路牛など農林水産物が「ブランド」化され、関西を中心に外食産業、流通産業での取扱が増加し、そのことにより南あわじ市の基幹産業の一つである「農林水産業」の、生産・流通・加工という六次化を目指した構造的(南あわじ型「食」産業の構築)な改革を目指すこととしています。 「食」のブランド化や「食」をテーマに地域の活性化を目指し、その手段として、御食國(みけつくに)淡路島ならではの食材を活用した調理人ドラフト「The Rookie Of The Year」(板前・シェフ・コックなど調理人甲子園)を通じた 「南あわじスタイル食産業」を構築します。 |
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実施は3ヵ年計画とし、第1期には、ロードマップ作成、ワーキングチーム設立、新たな直売所の業態研究、先進地研修、実証実験(調理人ドラフトの可能性調査など)、第2期には、提案テーマ別地域研究会、スポンサードシップ、シンポジューム開催、先進地研修、イベント実施部隊育成、マッチングイベントのプレイベント開催、新業態(直売所)の実証実験、第3期には、イベント開催組織設立、実施計画書の作成、地域住民の意識調査、地域の「食」事業の開始(直売所など六次化による地域内連携を基盤とした新事業)、恒例化組織設立など、を計画しています。 | |||
1.「食」の提案会の背景 本年度(平成22年度)は、本事業を成果ある有意義な事業として遂行するため、地域住民(西淡地区を中心に南あわじ市の食関連産業者)の事業への関心の醸成や、事業への参画意識を喚起させる年度と位置づけ、協議会の設立、リーダー研修(ワークショップリーダー会議、先進地研修)、シンポジュームを開催しました。 【キックオフ・ミーティング】 地域住民(まずは食産業関係者)へ理解してもらうために、「Kick Off Meeting」の開催とともに、ワーキングチームを設置し、チーム単位の研究テーマに取り組みました。 【先進地研修】 観光産業従事者(旅館、民宿。ホテル経営者)が「地産地食」をテーマに掲げ、農林水産業者と連携し、「蟹ガラ野菜」を交流客へ提供する仕組みで、観光産業界から注目を集める福井県三国へ「ブランド育成」をテーマに、先進地研修を実施した。 【シンポジューム】 テーマ別にワーキングチームを開催するとともに、「食」に関心のある地域住民を対象に、シンポジュームを開催した。淡路出身の調理人、為後善充先生の「食を生かした地域活性」の講演に続き、「食ビジネス」をテーマにパネルディスカッションを実施した。(2月23日) 「観光地として集客策としての淡路の食」の活用という提案があり、コーディネーターにより「着地型観光の推進における食資源」も本事業のテーマとして、取り入れることとなった。 【調理学校就職担当者・外食産業新人採用担当者アンケート調査と意見交換会】 コーディネーターから各企業・学校へ呼びかけ、意見交換会開催可能な出席者は確保したものの、東北地方・太平洋沖地震により、全国展開事業者(外食・ホテル)については、キャンセルが相次ぎ、意見交換会は中止せざるを得ない結果となった。 「食」の提案と提案者自身及び観光及び「食」に関心のある地域住民による試食会(アンケート調査)と、関係者の意見交換会を実施することとなった。 意見交換会でのテーマは、シンポジュームで新たに提案された、「着地型観光における集客の仕組みづくりとして、欠かせない地域資源として『食』」とした。 |
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(食の提案内容) さくら鯛「鯛そーめん」、3年とらふぐ「てっさ、唐揚げ」、地魚「寿司」、淡路牛「ローストビーフ」、ゴールデェンポーク「中華料理」、淡路島ヌードル「春野菜のパスタ」、郷土料理「さざえの炊込みご飯」、郷土料理「ちょぼ汁」、モーツアルトレタス「レタスのしゃぶしゃぶ」、淡路牛「コロッケ・ミンチカツ」、淡路の鶏「唐揚げ、手羽」、やまもも「やまももアイス」、 米粉「米粉ロールケーキ等」、乳製品「淡路乳」、淡路産野菜、元気玉子「玉子かけごはん、温泉玉子」 |
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4.効果測定 フードシステム的にみると、川上である農林水産従事者、川中である加工業者、川下にあたる飲食・観光従事者の参加者を新たなワーキングチームに引き込むことにより、本事業における「食」の連鎖がより強固となる確信を得た。 この事業が「地域の活性化」に貢献するという期待の大きさの現れであると確信する。 特に、地域の「食」関係者の関心は高まりつつあり、新たな「食」関係者の人材発掘とつながったうえ、意識の醸成、関心の喚起など本事業推進の人的環境は、大きく進展した。 |
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今後は、2年次、3年次の“調理人甲子園”を通じた「南あわじスタイル食産業」構築に向けて進むこととしている。 (2011年4月) |
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【参考】南あわじ市西淡の名所・名産
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※「神戸・兵庫の郷土史Web研究館/地域創生・ツーリズム研究所」のホームページより転載。 | |||
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