開校350年記念の国宝閑谷学校で開催する一夜限りの「土と炎(備前焼)の宴」(2021年)
NPO法人ツーリズム研究機構メンバー参加プロジェクト
『 開校350年記念の国宝閑谷学校で開催する一夜限りの「土と炎(備前焼)の宴」』
岡山県備前市
(2021年度「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成 実証事業」)
1.企画の背景・目的
 岡山県備前市の二つの日本遺産「備前焼」と「閑谷学校」の魅力を引き出すコンテンツを企画・実施した。
 実証のため、参加者や関係者にアンケートや聞き取り調査を自慰し、抽出された課題の解決について考察・方向性探り、新たな魅力あるコンテンツ造成を行う。
(1)二つの日本遺産をテーマにしたイベント
施設見学の「閑谷学校」、土と炎の造形美の「備前焼」、学校創設の池田藩主の「能」好き、国宝故の火気(薪能)使用制限から昼間の公演。
(2)ターゲット設定
 備前焼・・暮らしを楽しむ器、クラフトとしての備前焼。ライフスタイルや食に関心が深い人(特に女性)。
 閑谷学校・・歴史的成り立ちと論語から、知的好奇心農政な人々(特にアクティブシニア)。
(3)設定ターゲットへの他の地域資源(コンテンツ)候補
 多島海美を楽しむミニクルーズ、日本の原風景八塔寺の里山散策、作家が指導する備前焼制作体験、備前焼牛人形奉納の田倉牛神社、あなごのしゃぶしゃぶと漁師料理、宿泊朝の五味の市、日生のかきおこ、などなど。モニター委員のアンケート調査や専門家からの提言等を参考に、備前観光の新たな魅力的なコンテンツ造成に繋げる。
2.観光イベントの実施
(1)能楽イベント「備前能〜閑雅の世界〜」
 国宝の「閑谷学校」講堂において、人間国宝や文化功労者による能の上演。
 能「通小町(かよいこまち)」、狂言「寝音曲(ねおんぎょく)」
 アクティブシニアのモニター委員募集、観覧希望者の募集。
 知的好奇心の高い来場者を迎え、その準備費用に見合う入場料設定、国宝、日本遺産で独特の雰囲気のある閑谷学校で、人間国宝等による質の高いエンターテイメントは、新しい領域、コンテンツで全国の注目を集めた。

国宝 閑谷学校

国宝 閑谷学校 講堂

(2)備前焼制作体験と閑谷学校屋外展示
 アクティブシニアたちを対象に、有名作家の指導のもと、備前焼伝統産業会館で実施。老後の趣味を探す中高年に「備前焼」の本格的作陶体験を用意できた。
(3)レシピコンテスト
 備前焼が映える料理のフォトコンテストをインスタグラム上で開催。
(4)オンラインレッスン
 レシピ開発、撮影、レシピ動画の制作およびインスタグラム・ライブ配信で、レクチャーをオンラインで、備前焼の魅力の説明など。
(5)ウェブセミナー
 インスタグラム・ライブでは伝えきれない備前焼の魅力や特徴を、Zoomで開催した。


備前焼に盛って映えるレシピコンテスト入賞作品
3.観光資源の磨き上げ
(1)ワークショップ・協議会
(2)滞在型コンテンツ等の開発
 備前の新たな滞在型コンテンツ」企画開発(研究)委員会の開催と、専門家(山本美穂子、田丸玲奈、吉川沙也香、伊勢田博志、中嶋邦弘、南部マチコ、坂上英彦、望月徹、高木英彦)による提言。
(3)旅行商品の企画開発(備前観光モニター委員による実証ツアー)
(4)地域事業者に対するセミナー

4.情報発信・プロモーション
(1)神戸新聞朝刊記事広告
(2)観光動画制作
(3)ABCスタイルcookwith特集ページ
(4)プレスリリース(あなごしゃぶしゃぶ試食会)

5.事業効果の検証
(1)関係者ヒアリング・アンケート調査から

6.新型コロナ感染症対策

7.誘客多角化等のための魅力的な滞在型NEWコンテンツ
「備前サステイナブルツーリズム」
 (里海・渚の交番&里山・八塔寺の環境学習コンテンツ、八塔寺里山“田舎暮らし”ステイ、世界基準の“シーフードを楽しむ地区・日生”、世界基準の多島美のサンセット&サンライズNORINAHAREクルーズ、備前焼陶芸門下生コース)
 
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